我慢しすぎていませんか? - 「いい人」をやめるセルフケア

「いい人」でいることに、疲れていませんか?

頼まれたら断れない。誘われたら気が乗らなくても「行くよ」と答える。残業を頼まれたら、疲れていても笑顔で引き受ける。

周りからは「優しいね」「頼りになるね」と言われるけれど、家に帰るとどっと疲れが押し寄せてくる。お風呂に浸かりながら、「なんで断れなかったんだろう」とため息をつく。

もし、こんな毎日に覚えがあるなら、あなたはもう十分がんばっています。

我慢しすぎのサインに気づく

我慢は少しずつ積み重なるから、自分では気づきにくいもの。こんなサインが出ていたら、心が限界に近づいているのかもしれません。

一つでも当てはまったら、自分をいたわる時間が必要です。心が疲れているときの過ごし方は「心が疲れたときに読む記事」も参考にしてみてください。

なぜ「いい人」をやめられないのか

「いい人」でいることは、私たちが子どもの頃から身につけてきた処世術でもあります。

「わがまま言わないで」「お姉ちゃんなんだから我慢して」。そんな言葉を繰り返し聞いているうちに、自分の気持ちよりも周りの空気を優先する癖がついてしまう。

大人になった今でも、「嫌だ」と言ったら嫌われるかもしれない、場の雰囲気が悪くなるかもしれない、という不安が心のどこかにある。でも、それは本当にそうでしょうか。

空気を読むことに疲れたら「空気が読めないと言われて悩んでいるあなたへ」も読んでみてください。自分のペースを大切にするヒントが見つかるかもしれません。

「いい人」をやめるための小さな練習

「いい人」をやめるといっても、急に冷たい人になるわけではありません。自分の気持ちを後回しにしない、ただそれだけのことです。

1. 即答しない習慣をつける

誘いや頼みごとに対して、「ちょっと確認してから返事するね」と言う練習をしてみましょう。すぐに「いいよ」と答えなくても、相手は待ってくれます。

通勤電車の中で、昨日の自分の返事を振り返ってみるのもおすすめです。「あの時、本当はどう感じていた?」と自分に聞いてあげてください。

2. 小さな「嫌だ」を口に出す

いきなり大きなことを断るのは難しい。だから、まずは小さなことから。ランチのお店選びで「今日はパスタの気分」と言ってみる。「どこでもいいよ」を卒業するだけで、自分の気持ちを表現する力が育っていきます。

気持ちの伝え方については「気持ちを伝えるのが苦手なあなたへ」で詳しく紹介しています。

3. 「自分に優しくする」を自分に許可する

我慢しすぎる人ほど、セルフケアに罪悪感を抱きがちです。「自分だけ楽していいのかな」と感じてしまう。

でも、あなたが自分を大切にすることは、わがままではありません。疲れた自分を労わるのは、明日の自分への思いやりです。セルフコンパッション(自分への思いやり)について知りたい方は「セルフコンパッション入門」をどうぞ。

4. 人との距離感を見直す

すべての人に同じように尽くす必要はありません。大切にしたい人、適度な距離を保ちたい人。その線引きを自分で決めていい。

人間関係の距離感に悩んでいるなら「人との距離感がわからないあなたへ」が役に立つかもしれません。

我慢をやめた先にあるもの

「いい人」をやめると、最初は少し怖いかもしれません。「嫌われたらどうしよう」「冷たい人だと思われないかな」。

でも、自分の本音を大切にし始めると、不思議なことに人間関係がもっと楽になっていきます。無理をしていない自分でいられるから、一緒にいる相手もリラックスできる。

我慢の裏にある怒りやモヤモヤとの向き合い方は「怒りと上手につきあう方法」も参考にしてみてください。

あなたが「いい人」でいなくても、あなたの大切な人はそばにいてくれます。まずは今日、たった一つでいい。「本当はどうしたい?」と自分に聞いてあげることから始めてみませんか。


もっと知りたい方へ


※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。心身の不調が続く場合は、専門家にご相談ください。